農業分野の気候変動の影響

影響

高温に起因する水稲の品質の低下(白未熟粒の発生増加等)
夏期の高温による野菜の品質低下(水ナスのつやがなくなる等)
夏期の高温による果実の品質低下(ぶどうの着色不良、みかんの浮皮等)
冬期の低温不足による果樹の発芽不良、暖冬による害虫の越冬数の増加

水なすのつやなし果発生対策

炭酸ガス局所施用、自動換気装置、細霧冷房を組み合わせた複合環境制御技術の導入により、果実品質や収量が向上しました。

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ブドウハウスの自動換気装置の開発

ブドウの波状型ハウスは複雑な地形でも設置できるため府内に広く普及していますが、天井部の開閉が困難で、高温障害が深刻化しているため、天井部分の開閉を自動化する装置を開発しました。

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着色促進に効果的なブドウ主枝への環状はく皮

環状はく皮は、ブドウ果実の着色促進のため幹や主枝の表面樹皮を環状に剥ぎ取る技術です。温暖化により頻発すると予測される大粒系ぶどうの着色不良を低コストで改善可能にしました。

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デラウェアの発芽日・開花日に及ぼす温暖化の影響

過去48年間の研究所ほ場における月平均気温とブドウ(デラウェア)の発芽日、満開日の関係をモデル化し、発芽日、満開日の早期化が特定月の平均気温上昇の影響を受けていることを示しました。

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上記の他、「適応」に必要な技術開発や調査として、高温による品質低下の少ない品種への転換や病害虫の発生・被害のモニタリング等も挙げられます。

詳細は農林水産省のページをご覧ください。