今、地球は少しづつ暑くなっています。
1883年~2019年の間、大阪の平均気温は100年に約2℃のペースで上昇しています。特に大阪は日本全体よりも早いスピードで気温が上昇しています。この理由は、地球温暖化に加えて、都市部においてヒートアイランド現象※が起こっているからだと考えられています。
ヒートアイランド現象:都市部の排熱や地表面被覆への蓄熱などにより都市の気温が周辺よりも高くなること。

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「すぐ使える図表集」
地球は太陽からエネルギーを受け取り、宇宙に返していますが、地球の大気に含まれる「温室効果ガス※」が、エネルギーを宇宙に逃がさないようにして、生き物が生活しやすい気温にしてくれています。
ところが、産業革命以降、私たちが石油や石炭などの化石燃料を燃やすことなどによって、地球の大気に含まれる「温室効果ガス」がどんどん増えています。
「温室効果ガス」が増えると、大気中に熱がたまって暑くなりすぎてしまいます。これが「地球温暖化」です。
温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどがあります。
現在、省エネルギーや太陽光・風力発電の活用など、温室効果ガスの排出を減らす取組みが世界中で進められています。
しかし、IPCC※によると温室効果ガス排出量削減への追加の取組みをしなければ、平均気温が最大で4.8℃上昇し、最も厳しい温暖化対策をとったとしても、世界の平均気温が0.3~1.7℃上昇することは避けられないと言われています。
IPCC:気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)の略称。人為起源による気候変化、影響、適応及び緩和に関し、技術的、社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的として設立された国際機関。
温暖化による影響に上手に対応する ~「適応」ってなに?~
気候変動による影響にどのように対応すればいいのか?まずは温暖化ができるだけ進まないよう、温室効果ガスの排出を減らす取組みが大切です。この考え方を「緩和」といいます。
まず、「緩和」をすすめた上で、それでも現在、または将来の発生が予想される気候変動の影響に備え、その被害を回避し、または和らげ、もしくは有益な機会として活かしていくことがこれからは必要になります。この考え方が「適応」です。
分野ごとの具体的な影響と適応策は、以下のリンクからご覧ください。
気候変動の影響と適応策