これまでの主な自然災害

 気候変動により自然災害の激甚化・頻発化が懸念されます。
 昭和25年のジェーン台風や最近では平成30年台風第21号など、これまでも大阪府内に大きな被害をもたらした自然災害が発生しています。
 過去の自然災害の歴史から学び、今後の防災対策に生かすため、これまでに大阪府内で発生した主な自然災害を掲載しています。

災害時自然現象報告

 大阪管区気象台では、暴風・豪雨・地震などの自然現象による災害が発生した場合に、関係機関等の防災業務の参考とするため、 災害を引き起こした現象や気象庁のとった措置などの概要を取りまとめた資料で、近年公表した資料を配信しています。
【 平成30年台風第21号 】
 台風の接近・通過に伴って、四国地方や近畿地方では、猛烈な風が吹き、猛烈な雨が降ったほか、記録的な高潮となりました。
 大阪府田尻町関空島(関西空港)では、最大瞬間風速58.1メートル、最大風速46.5メートルを観測し、観測史上第1位となりました。また、高潮については、最高潮位が大阪府大阪市では329センチメートルとなり、過去の最高潮位を超える値を観測しました。
 暴風や高潮の影響で、関西国際空港の滑走路の浸水をはじめとして、航空機や船舶の欠航、鉄道の運休などの交通障害、断水や大規模な停電、電話の不通などライフラインへの被害が発生しました。
 災害時自然現象報告は、こちらからご覧ください。

大阪府を襲った主な災害

 大阪府では、災害の記憶を風化させることなく、後世に伝え、災害への備えを考えるきっかけとなるよう、これまでに大阪府を襲った災害(昭和25年のジェーン台風から平成30年台風第21号)をまとめています。
 これらの災害に対して、行政の施設整備によるハード対策に加えて、住民避難を軸としたソフト対策を効率的に組み合わせることが必要であり、自らが避難行動を取っていただくため、過去の災害について知り、それを生かして次に備えることが大切です。
【 平成30年台風第21号 】
 大阪府では、9月4日昼前頃から猛烈な風となり、また、台風の接近に伴って、潮位が急上昇し、過去の最高潮位を超える値を観測しました。台風の接近に応じ、高潮に備え木津川水門や防潮鉄扉など操作しました。
 この台風により、能勢で最大1時間降水量69.0ミリを観測しました。また、関西空港で最大瞬間風速58.1メートル、最大風速46.5メートルを観測し、それぞれ年間を通じての第1位を更新しました。
 暴風雨により自動車の横転や高層ビルの破損、住家被害などが多数発生しました。
・人的被害:死者8名、重傷者約4名
・住家被害:全壊約1件、一部破損約2,820件
 (上記被害は、大阪府災害年報(危機管理室のホームページ)より)
【 平成30年7月豪雨 】
 前線や湿った空気の影響で、6月28日から7月8日での総降水量が近畿地方では、600ミリを超える大雨となったところがありました。大阪府では、能勢で降り始めからの総雨量が498.5ミリを観測し、7月の月降水量第1位を上回る大雨となりました。
 また、大阪府内の大規模な公共土木施設では、能勢町を流れる一庫・大路次川が増水し、護岸を浸食して崩壊に至りました。国道173号の能勢町山辺では、谷側の道路法面が強度を失って崩落し、道路舗装やその下部の路盤が被災を受けました。
・人的被害:死者0名、重傷者2名(高槻市、豊能町)
・住家被害:家屋全壊3棟、半壊1棟、一部損壊18棟、床上浸水21棟、床下浸水69棟
 (上記被害は、大阪府災害年報(危機管理室のホームページ)より)
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地域の情報

 大阪管区気象台では、防災気象情報(発表中の警報・注意報やアメダスなど)、日頃の備え・防災教育支援、防災関係の広報イベントなど、日々の暮らしに役立つ情報を配信しています。
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