タイムライン(防災行動計画)とは、災害の発生を前提に、防災関係機関が連携して災害時に発生する状況を予め想定し共有した上で、「いつ」、「誰が」、「何をするか」に着目して、防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画のことです。
出典:国土交通省ホームページ「タイムライン」
(https://www.mlit.go.jp/river/bousai/timeline/)
気候変動の影響により、今後、水災害が激甚化・頻発化すると予測されています。国、地方公共団体、企業、住民等が連携して、予めタイムラインを策定することにより、災害時に連携した対応を行うことができます。
大阪府では、タイムラインを「広域タイムライン」、「市町村タイムライン」、「コミュニティ(地域)タイムライン」の3つに分類して国や市町村と連携し、「おおさかタイムライン防災プロジェクト」を進めています。
また、住民一人ひとりの避難行動のためのタイムラインとして「マイタイムライン」があります。
広域タイムライン
比較的大きな流域を対象とし、大阪府や市町村、国に加え、報道機関、ライフラン事業者、鉄道事業者など多くの防災機関の防災行動を記載し、主に国や大阪府が主体となり作成する流域タイムラインです。
- 寝屋川流域大規模水害タイムライン
- 安威川流域(安威川)洪水タイムライン
- 南河内地域広域タイムライン(石川流域・西除川流域・東除川流域)(土砂災害)
- 大阪湾沿岸(泉州)高潮広域タイムライン
- 大津川流域広域タイムライン
- 神崎川流域洪水タイムライン
市町村タイムライン
一つの市や町、村の区域を対象とし、主に市町村の各部署の防災行動を記載し、主に市町村が主体となり作成する市町村のタイムラインです。
大阪府では、先行事例として、河南町土砂災害タイムラインを完成し、運用を開始しました。
詳しくは大阪府のホームページをご覧ください。
コミュニティタイムライン
自治会や小学校区など小さな区域を対象とし、住民や自主防災組織などの防災行動を記載し、主に市町村と地域や住民が一緒に作成する地域のタイムラインです。
詳しくは大阪府のホームページをご覧ください。
マイタイムライン
住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするタイムラインです。
その検討過程では、市区町村が作成したハザードマップを用いて、自らの様々なリスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。
出典:国土交通省ホームページ「小中学生向けマイ・タイムライン検討ツール~逃げキッド~」
(https://www.mlit.go.jp/river/bousai/main/saigai/tisiki/syozaiti/mytimeline/index.html)
マイタイムラインは、自ら考え命を守る避難行動のためのタイムラインです。近年、激甚化・頻発化する災害に備えるためにも、マイタイムラインを作成しましょう。
マイタイムラインをつくろう(河川氾濫) | マイタイムラインをつくろう(高潮) | マイタイムラインをつくろう(津波) |
出典:大阪市ホームページ「災害が発生したら」
(https://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/page/0000541210.html)
国土交通省では、マイタイムライン検討のポイントや小中学生向けマイ・タイムライン検討ツール ~逃げキッド~などを取りまとめています。
詳しくは国土交通省のホームページをご覧ください。
その他、国土交通省や内閣府では、地域におけるマイ・タイムライン取組事例集や災害・避難カード事例集を取りまとめています。
・地域におけるマイ・タイムライン取組事例集(国土交通省)
・災害・避難カード事例集(内閣府)